「ヒゲを永久脱毛したい」とお考えの方のために、必要な知識をすべてまとめました。
- サロンとクリニックの違いって?
- 何回でどれぐらい薄くなる?
- 費用はどれぐらいかかる?
- レーザーマシンはどれが良いの?
- 自宅でできる方法は無い?
といった疑問にお答えします。
サロンとクリニックの違いについて
ヒゲ脱毛は「エステサロン(脱毛サロン)」または「クリニック(医療機関)」で行います。
失敗しないためにも、2つの違いを必ず理解しておきましょう。
サロンの脱毛方法
サロンの脱毛法は
- ニードル脱毛(美容電気脱毛)
- 光脱毛(美容ライト脱毛)
の2種類があります。
ニードル脱毛 (美容電気脱毛) | 光脱毛 | |
---|---|---|
効果 | 永久脱毛 | 一時的な減毛 |
代表サロン |
ニードル脱毛は高額になるケースが多いが、レーザー脱毛にはないメリットも
ニードル脱毛(美容電気脱毛)は、脱毛法としてはレーザー脱毛よりも歴史が長く、FDA*が永久脱毛と認めている脱毛法です。
※FDA=「米国食品医薬品局」日本の厚生労働省にあたるアメリカの政府機関
業界大手の「メンズTBC」や「ダンディハウス」で行われています。
レーザー脱毛では難しい、日焼けした肌や、白髪・産毛の脱毛もできるのがメリットです。
しかし、高度な専門技術が必要な上、1本1本処理するために時間が掛かり、費用が高額になりやすいというデメリットもあります。(1本108円~)
ニードル脱毛について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてどうぞ。
光脱毛はヒゲにはパワー不足、「効果がない」という口コミも多い
光脱毛(美容ライト脱毛)は、黒色に反応する光線を照射し、毛根の奥深くに熱を加えることで、毛の生成細胞の働きを弱める脱毛法です。
脱毛の原理は後述するレーザー脱毛と似ていますが、パワーが違います。
レーザー脱毛は医療従事者(医師または看護師)しか使えない強力なマシンを使用しますが、光脱毛のマシンは誰でも安全に使用できる低出力です。
そのため永久脱毛は難しく、一時的な減毛にしかなりません。
男のヒゲは「脱毛が最も難しいパーツ」と言われているので、特に効果が出にくいです。
脱毛専門店「シースリー」の調査によると、エステで「光脱毛」を受けた人のおよそ6割が脱毛コース終了後「効果がなくなった(毛が生えてきた)」と回答しています。
引用元: 全身脱毛 C3(シースリー)
クリニックの脱毛方法
医療レーザー脱毛 | |
---|---|
効果 |
レーザー脱毛は、黒色に反応する光線を照射し、毛根の奥深くに熱を伝えることで、毛の生成細胞の働きを止める脱毛法です。
現在ほとんどのクリニックで、このレーザー脱毛が主流となっています。
ニードル脱毛を行っている医療機関も一部ありますが、レーザー脱毛のほうが「速い」「安い」「簡単」という理由から、数は減少傾向にあります。
ヒゲはレーザー脱毛がベスト
効果、トータル費用、時間など総合的に比較すると、ヒゲはレーザー脱毛がベストです。
レーザー | ニードル | 光 | |
---|---|---|---|
効果 | 永久脱毛 | 永久脱毛 | 一時的 |
痛み | |||
日焼け・白髪 | 脱毛不可 | 脱毛可 | 脱毛不可 |
麻酔 | 使用可 | 一部可* | 一部可* |
料金例 | 6回29,800円~ | 1本108円~ | 10回59,800円~ |
※サロンでの麻酔は、医療機関と提携している一部サロンのみ可能。詳しくは店舗に直接お問い合わせください。
おすすめサロン・クリニック、選び方のポイントは↓
何回でどれぐらい薄くなるのか(レーザー脱毛の場合)
どの脱毛法にも言えることですが、1回通っただけでは脱毛は終わりません。
体毛には「毛周期」と呼ばれる、生え変わりのサイクルがあるためです。
レーザー脱毛は毛を通して毛根に熱を伝える仕組みのため、「成長初期」と「成長期」の毛にしか効果がありません。
では、一体何回照射すれば良いのでしょうか?
5~6回で半分程度ヒゲがなくなり青ヒゲが目立たなくなる
レーザー脱毛では5~6回のコースを設定しているクリニックが最も多く、ヒゲの場合はおよそ半分程度なくなるのが目安です。
- 青ヒゲを目立たなくしたい
- カミソリ負けから開放されたい
という方はとりあえず5~6回のコースを契約してみて、物足りなかったら追加するというのもアリ。
実際メンズリゼクリニックでは、5回コースで95%の方が満足されているそうです。
効果には個人差がありますが、95%の方が5回照射完了時にご満足いただいております。
引用元: メンズリゼ
10回で8~9割のヒゲがなくなる
部位によってバラツキはありますが、10回で平均して8~9割減らすことができます。
無毛に近いツルツルを目指すとなると、更に根気強く通う必要はありますが、残り少ない本数をニードル脱毛(美容電気脱毛)で仕上げるのもアリ。(1本108円~)
ちなみに、ゴリラクリニックのヒゲ脱毛完了コース(6回+終了後1回100円)は8~10回程度で完了される方が最も多いそうです。
ヒゲ脱毛に必要な回数について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてどうぞ。
永久脱毛の費用はどれぐらいかかるのか
やはり一番気になるのは「お金はどれぐらい掛かるのか?」ですよね。
「レーザー脱毛」と「ニードル脱毛」で料金体系が異なりますし、ヒゲの範囲や目指す仕上がりによっても、費用は大きく変わります。
クリニック(レーザー脱毛)のヒゲ脱毛料金
レーザー脱毛の場合、トータル費用はざっくり5~20万円ほどです。
人気クリニックのヒゲ脱毛料金を以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
ヒゲ3部位 (鼻下+アゴ+アゴ下) | ||
68,800円 | 30,350円 | 68,800円 |
6回+終了後1回100円(3年) | 6回 | 5回 |
ヒゲ全部 (3部位+頬+首) | ||
172,400円 | 89,980円 | 91,800円 |
6回+終了後1回100円(3年) | 6回 | 5回 |
追加でかかる費用 | ||
時間制限解除* 19,800円 | キャンセル料 1回3,000円 | 麻酔(任意) 1回3,000円 |
麻酔(任意) 1回3,000円 | 剃り残し 1箇所500円 | |
麻酔(任意) 1回3,000円 |
※平日11~15時以外の利用を希望する場合
サロン(美容電気脱毛)のヒゲ脱毛料金
エステサロン最大手「メンズTBC」の基本料金(メンバー価格)は1本110円~です。
ちなみに、男性のヒゲは多い人で約25000本あると言われています。
個人差はあるものの、成人男性に生えているヒゲの本数は約6,000~2万5,000本。平均は約1万5,000本。部位ごとの本数は、首回り約7,000本、頬約4,900本、顎まわり約2,200本、口の上約900本。
(回答者:P&G)
引用元: 間違いだらけのヒゲ知識に喝!今さら聞けないヒゲ剃りの疑問8 | Cheer up GROOMEN
引用元: 間違いだらけのヒゲ知識に喝!今さら聞けないヒゲ剃りの疑問8 | Cheer up GROOMEN
部位ごとにいくら掛かるか計算してみました。
首周り | 7,000 x 110 = 770,000円 |
---|---|
頬 | 4,900 x 110 = 539,000円 |
顎周り | 2,200 x 110 = 242,000円 |
口の上 | 900 x 110 = 99,000円 |
実際には、まとまった本数を契約することで割引がありますが、それを踏まえてもレーザー脱毛より高額になることは明らかですね。
脱毛サロン(美容電気脱毛)の使い方としては
- レーザー脱毛で残った産毛や白髪をピンポイントで脱毛
- レーザー脱毛で量を減らしてから細かくデザイン脱毛
するのが賢いでしょう。
初回体験コースなら1,000円で150本脱毛してもらえるので、気になる方はぜひ「メンズTBC」に足を運んでみてください。
レーザーマシンによる違いについて
レーザー脱毛では、クリニックによって使用されるマシンが異なります。
メジャーなものから、全国に数台しか無いレア機種まで様々ですが、波長によって
- アレキサンドライトレーザー(例:ジェントルレーズ)
- ダイオードレーザー(例:ライトシェア、メディオスター)
- ヤグレーザー(例:ジェントルヤグ)
の3種類に分類することができます。
レーザーの波長による効果の違い
「波長が違うと何が違うのか?」というと、得意な深さが違います。
簡単に言うと、波長が短いほど浅い毛根に、波長が長いほど深い毛根に効果が出やすい性質があります。
より高い効果を得るためには、その人の毛質・肌質にあったマシンを使用することが大切です。
単発式(従来型)と蓄熱式(メディオスターなど)の違い
また、レーザーマシンには
- 単発式(HR方式)
- 蓄熱式(SHR方式)
があります。
痛みは強いが、効果を実感しやすい単発式
単発式は従来型の、一発ずつ強力な光線を打ち込む方式です。
有名機種では「ジェントルレーズ」「ジェントルヤグ」「ライトシェア・デュエット」などが単発式になります。
単発式の施術の様子は以下の動画をご覧ください。
単発式は1回1回の痛みが強いですが、ヒゲが1週間ほどで一旦全て抜け落ちるため、効果を実感しやすいのが特徴です。
痛みの少なさが特徴の蓄熱式
一方で蓄熱式は、弱めの光線を連続して打ち込み、徐々に熱を加えていく方式です。
「メディオスター」や「ソプラノ」など、比較的新しい機種が蓄熱式マシンになります。
蓄熱式(メディオスター)の施術の様子は以下の動画をご覧ください。
単発式と比べて痛みが非常に小さく、人によっては麻酔もいらないのが特徴です。
ただし、単発式のようなヒゲが一旦全部抜け落ちる現象がないため、効果を実感しにくいというデメリットもあります。
一概に「コレ!」とは言えないので、複数機種あるクリニックがベターです
色々なレーザーマシンがありますが「ヒゲ脱毛はコレが一番!」と断言できるものはありません。
その人の肌質や毛質によって、最適なマシンは違うからです。
一つ言えるとしたら、選択肢は絶対に多い方が良いということでしょう。
人気クリニックの導入マシンは以下のようになっています。
ゴリラ脱毛 | メンズリゼ | 湘南美容 |
---|---|---|
マシンの指定 | ||
予約時に相談 | 医師が判断 | 不可 |
ライトシェア・デュエット (ダイオード・単発式) | ||
メディオスター (ダイオード・蓄熱式) | ||
一部院のみ | ||
ジェントルヤグ (ヤグレーザー) | ||
ジェントルレーズ (アレキサンドライトレ-ザー) | ||
- 確実な効果がほしい
- ツルツルを目指したい
という方は「ゴリラクリニック」がオススメ。
- 3年間のアフターフォローで満足行くまで脱毛できる「ヒゲ脱毛完了コース」
- 予約時にレーザーマシンを選べる
- コース料金以外の追加料金は一切なし(麻酔代除く)
- ヒゲ以外のコースは少し高め
レーザーマシンの違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にどうぞ。
自宅でヒゲを永久脱毛できる方法はありません
ここまで、クリニックやサロンの永久脱毛について解説してきましたが、「自宅で永久脱毛できる方法は無いの?」とお考えの人もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、自宅でヒゲを永久脱毛できる方法はありません。
自宅で脱毛する方法としては、以下の3つが代表的です。
ブラジリアンワックス | 除毛クリーム | 家庭用脱毛器 | |
---|---|---|---|
効果 | 毛を抜くだけ | 表面の毛を溶かすだけ | ヒゲにはパワー不足 |
どれも定期的な体毛の処理には便利ですが、「ヒゲには使えない」あるいは「効果が一時的」なものです。
「これでヒゲ脱毛できる…」と勘違いしたまま購入しないようにしましょう。
まとめ:ヒゲの永久脱毛なら基本はレーザー
以上、ヒゲの永久脱毛についてのまとめでした。
ヒゲは体毛の中で最もしぶといので、サロンの光脱毛や家庭用光脱毛器は、ほとんど効果がありません。
すると、レーザー脱毛とニードル脱毛(美容電気脱毛)の2択になるのですが、ニードル脱毛は本数が多いと高額になってしまいます。
レーザー脱毛だけで済ますか、レーザー脱毛で本数を減らしてからニードル脱毛で仕上げるのが正解です。
ヒゲ脱毛で、楽しい毎日を手に入れましょう!
おすすめサロン・クリニック、選び方のポイントは↓