髭脱毛のジュール設定について:レーザー出力を上げてもらうことは可能?

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レーザー脱毛で使用される医療用レーザーには「出力(ジュール)設定」があります。

例えば「湘南美容クリニック」のメイン機種であり、日本で最も普及している「ジェントルレーズ(アレキサンドライトレーザー)」は6Jから最大18Jまで設定することが可能です。

出力を上げるほど脱毛効果は高くなりますが、痛み・火傷のリスクも高まります。

初回は低めの出力で照射し、経過をみながら少しずつ出力を上げていくのが一般的です。

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同じ出力でも効果が違う?波長と出力の関係

アレキサンドライトレーザーである「ジェントルレーズ」は最大18Jの出力ですが、一方ヤグレーザーである「ジェントルヤグ」は最大で340Jものパワーが出せます。

では「最大18Jのジェントルレーズより、340Jまで出力できるジェントルヤグの方が、ものすごく効果が高いのか?」というと、決してそういう訳ではありません。

レーザー脱毛の仕組み

医療レーザー脱毛は黒色のメラニン色素に反応するレーザーを照射し、毛を通じて毛根にまで熱を伝え、毛根の奥深くにある「毛乳頭細胞」を破壊する仕組みです。

レーザー光線には「波長」というものがあり、波長によって反応する色素が変わるのですが、755nm~1064nmの波長が日本人の肌色・毛質に適していると言われています。

アレキサンドライト・ダイオード・ヤグそれぞれの特徴

日本で主に使用されるレーザーは次の3種類です。

 
  波長 代表機種 特徴
アレキサンドライトレーザー 755nm ジェントルレーズ 一般的な日本人の肌色・体毛に効果が高い
ダイオードレーザー 810nm ライトシェアデュエット
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根深い「髭の毛根」に効果が高い
ヤグレーザー 1064nm ジェントルヤグ 日焼けした肌、根深い毛根に効果が高い

波長が短いほど「毛根の浅いところに効果が高い」、波長が長いほど「毛根の深いところに効果が高い」性質があります。

波長が短いアレキサンドライトレーザーは皮膚のメラニン色素に反応しやすいため、18J(最大出力)以上のパワーで照射すると火傷の危険があります。

もちろん肌色・日焼けによっても、火傷のリスクは高まるでしょう。

一方、波長が長いヤグレーザーはメラニン色素に反応しにくいため、ある程度出力を上げていっても火傷のリスクは低く、安全性が高いです。

しかし肌の奥深いところまでレーザーを届かせるにはパワーが必要となるため、最大出力が340Jまで設定できるようになっているんですね。

出力を上げてもらうことは可能?

初回は低めの出力から始めるクリニックがほとんどです。高いお金を払っているからにはしっかり効果を実感したいという方も多いと思います。

ではクリニックにお願いして、出力を変更してもらうことはできるのでしょうか?

結論から言えば可能です。ただし、こちらの希望が必ず通るとは限りません。

クリニック側は絶対に火傷トラブルを起こしたくない

低めの出力からスタートするのは、患者さんの痛みに対する不安を取り除く意味もありますが、一番の理由は火傷トラブルを避けるためです。

レーザー脱毛による火傷は出力だけでなく、肌のコンディションなどにも左右され、ゼロにすることは極めて難しいとされています。

リゼクリニックは開院から、多くの患者様にご来院して頂き、すでに80,000件を越える医療レーザー脱毛を施術しています。その中で、治療が必要な程度のやけど(火傷)が発生したのは7例です。

https://www.rizeclinic.com/knowledge/burn.html

クリニック側としては火傷のリスクは少しでも下げたいのです。

火傷を起こしてしまうとクレームの原因となりますし、クリニックの名前にも傷がついてしまいうでしょう。

全国に展開しているような大手のクリニックだと、トラブルを起こした院だけでなく、グループ全体に悪い印象が付いてしまいます。

結論:施術スタッフに任せるのが一番良い

早く効果を出したい気持ちはわかりますが、間違いなく患者でありド素人である私達よりも、出力について理解しているのは施術スタッフです。

クリニック側では数多くの症例データから、どうすれば効率よく、なおかつ火傷を起こさずに施術ができるかを考慮した上で、患者に合わせて出力を決めています。

出力については施術スタッフに判断を任せるのが最も良いでしょう。

しかし個人差も大きく、出力の設定には痛みの感じ方や、これまでの脱毛の経過も少なからず考慮されています。

例えば全然痛くなかったら「次回はもう少し出力を上げてもらえますか?」とお願いするのは適切です。もちろん痛かったら、逆に出力を下げてもらうこともできるでしょう。

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