結論から言えば、レーザー脱毛と薄毛には何の因果関係もありません。
しかし「ヒゲ脱毛をするとハゲる」という噂はよく耳にしますし、クリニック関係者の方もカウンセリングでよく質問を受けるそうです。
ではなぜ、このような噂が最近広まっているのでしょうか?詳しく解説します。
髭の濃さと男性ホルモンの関係
髭が濃くなるのには遺伝的な要素もありますが、男性ホルモンが大きく関係しています。
一般的に、髭が濃い人は、髭だけでなく髪の毛や体毛などもふさふさしている人が多いです。
ただ若いときはボリュームがあっても、歳を重ねるとふさふさと生えていた髪の毛が薄毛になる可能性はあります。
ハゲてしまう原因は男性ホルモンだけではなく、遺伝、ストレス、食生活、喫煙など、さまざまな要因が考えられるからです。
ヒゲ脱毛を始める若者が増えている
髭が濃いので朝髭を剃っても、夕方には青くなったり短い髭が生えてしまうと悩む男性は少なくありません。
髭の処理が面倒くさい、営業や接客業などで身だしなみが重要になるので髭脱毛をしたいと考える人は若い人を中心に増えています。
髭を処理する時間を減らすことができれば、朝の忙しい時間をゆっくり過ごすことができるからです。
近年では男性専門の脱毛クリニック・サロンも登場し、値段もお手頃になってきました。
「ヒゲ脱毛をするとハゲる」は根拠ナシ!
しかし年を重ねてから薄毛になる可能性があるとしても、若い年齢の時は、髭が濃いのが嫌だという人は多く、レーザー脱毛を考える人もいます。
ただレーザー脱毛をすることによって、髪の毛がハゲるという噂がありますが、その噂は医学的に考えても全く根拠がない嘘です。
髭の濃さや髪の毛のふさふさ具合は、男性ホルモンや遺伝が関係していますが、それぞれ毛が生えてくるメカニズムは全く異なります。
そのため「髭をレーザー脱毛したので、本来であれば髭の成長に使われていた男性ホルモンが髪の毛の方に使われる」という考えは間違いです。
レーザー脱毛では、「毛乳頭」や「毛母細胞」などを破壊して、毛の生成を止める方法がとられています。
そのため、新しく毛が生えにくくなったり、生えてこない効果(永久脱毛)をもたらすことはできますが、男性ホルモンを抑制する効果はありません。
髭をレーザー脱毛しても男性ホルモンに影響はないので、髪の毛がハゲるという因果関係もなくなると言えるでしょう。
2 件のコメント
「毛乳頭」や「毛母細胞」などを破壊して、とありますが、この二つの用語について簡単でいいのでおしえてください。
「毛乳頭」は毛細血管から運ばれてくる栄養や要素を、周囲の毛母細胞に受け渡す役割の細胞です。毛乳頭を破壊すると毛に栄養が送られなくなるため、毛が生えなくなります。毛母細胞は、毛乳頭周辺の細胞組織をまとめて指す言葉です。