鼻毛が伸びてくると、ついつい抜いてしまうことはありませんか?
知らぬ間に伸びてくる鼻毛が厄介で、その度に処理をしている人も多いかと思います。しかし、鼻毛を抜くことは大変危険な行為なんです。
今回は鼻毛を抜く危険性と伸びる原因について解説をしていきます。
鼻毛を抜くとなぜ危険なの?
まず鼻毛を抜くことには以下のようなデメリットがあります。
- フィルターの役割が機能せず免疫力が低下する
- 鼻の中が乾燥し炎症を起こしやすくなる
- 毛嚢炎(毛包炎)になる可能性がある
- 鼻水が垂れ流しになる
フィルターの役割が機能せず免疫力が低下する
鼻毛は呼吸をする時に侵入してくるホコリやウイルス、病原体を食い止めるフィルターの役割があります。
鼻毛を抜いてしまうとフィルターが機能せず、ウイルスや病原体をダイレクトに吸い込むことになってしまうのです。
すると喉の痛みや風邪の原因となり、体調を崩しやすくなります。
鼻の中が乾燥し炎症を起こしやすくなる
鼻毛は鼻の中の粘膜を守り、温度や湿度をコントロールする役割を持っています。
しかし鼻毛を抜いてしまうと湿度の調整ができなくなり、鼻の中が乾燥状態に陥ります。
乾燥が大好物のウイルスが繁殖しやすくなり、炎症や風邪の原因となってしまうのです。
毛嚢炎(毛包炎)になる可能性がある
毛嚢炎とは、毛根を包んでいる毛包部が炎症を起こす感染症の一種です。
ニキビのようなもので、悪化すると強い痛みを感じます。
そもそも毛嚢炎は、毛包部にできた傷からウイルスが入り込み発症するものです。
鼻毛を抜いてしまうと毛包部が傷つき、毛嚢炎を発症しやすくなります。
鼻水が垂れ流しになる
風邪や花粉症などで、鼻水が止まらなくなることもあります。
定期的に鼻をかんで対処をすることになりますが、鼻毛がないと鼻水が垂れ流しになってしまいます。
今まで鼻毛が受け止めてくれていたので、時間をあけて鼻をかむことができました。
しかし鼻毛がなくなると受け止めるものがないため、ティッシュを鼻に詰めておくしかありません。
これが勤務中やデート中だと地獄です。鼻水がエンドレスに垂れてきて、ティッシュが手放せなくなります。
鼻毛が伸びる原因は4つあった
それではなぜ鼻毛が伸びてしまうのでしょうか?
実は鼻毛が伸びるのは、周りの環境や体内のホルモンが関係しているんです。
そこで鼻毛が伸びる原因をまとめて紹介します。
周りの空気が悪い
鼻毛はホコリやウイルスが体内に侵入することを防いでくれます。
そのため、空気が悪い場所だと、防御反応でどんどん鼻毛が伸びてしまうのです。
例えば工業地帯や、交通量の多い地域、乾燥して砂埃が舞いやすい地域では、鼻毛が伸びやすいと言われています。
筆者も東南アジアの途上国に3ヶ月ほど滞在した経験がありますが、ありえないほど鼻毛が伸びました。
もし空気が気になるようであれば、空気清浄機やマスクを活用して、伸びるスピードをコントロールしてみてください。
男性ホルモンが多い
男性ホルモンが多いと、髭や体毛が濃くなります。鼻毛も同じで男性ホルモンが多いほど伸びやすいです。
男性ホルモンには毛母細胞の分裂を促進し、体毛が成長しやすい環境を作る働きがあります。逆に女性ホルモンは体毛の成長を抑える働きがあり、毛の成長は遅くなります。
そのため男性ホルモンが多い人は、太く長い鼻毛が生えてくるのです。もちろん男性だけでなく、女性もホルモンの乱れから鼻毛が伸びてくることはあります。
タバコ(喫煙)
タバコはニコチンなどの有害な物質を吸ったり吐いたりしますよね。すると鼻毛は有害物質と察知し、どんどん毛を伸ばしていくのです。
先ほども話しましたが、ホコリやウイルスなどを察知すると鼻毛は伸びやすくなります。
またタバコには女性ホルモンの分泌を低下させる働きがあります。男性ホルモンの比率が高くなり、鼻毛などの体毛が濃くなっていくのです。
老化の影響
毛には「伸びる」「抜ける」「生える」というヘアサイクルがあります。
若いうちはヘアサイクルの周期も早いので、鼻毛が伸びてもすぐに抜け落ちていきます。
しかし老化するとヘアサイクルが遅くなり、長い鼻毛も抜け落ちるのが遅くなるのです。
どうしても鼻毛を処理したいならカットがおすすめ
鼻毛を抜く行為は、鼻毛が持つ機能を全て無効化しているのと同じです。
ホコリやウイルスが侵入しやすくなり、乾燥もしているので体調を崩してしまいます。
しかし鼻毛が長く伸びた状態で生活するのは恥ずかしいですよね。勤務中やデート中に鼻毛が出ていたら、相手から引かれてしまいます。
どうしても鼻毛を処理したい時は「カット」することをおすすめします。
専用のハサミや鼻毛カッターで毛の長さを整えれば、鼻毛の機能を維持したまま処理をすることができるでしょう。
鼻の入口部分のみであれば永久脱毛も可能
メンズリゼが2018年11月に行ったインターネット調査によると、6割以上のビジネスマンが2週間に1回以上の頻度で鼻毛の処理を行っているそうです。(参考:ビジネスマンが鼻毛脱毛すべき理由)
もし、鼻毛の処理が面倒に感じるのであれば、鼻の入り口部分(1cm程度)のみ永久脱毛することで、うっかり鼻毛が見えてしまうことが無くなります。
鼻毛の永久脱毛については以下の記事でまとめていますので、興味のある方は参考にしてみてください。
まとめ:健康のために鼻から出ない程度に処理しよう
鼻毛は健康を維持する上で重要な役割を果たしています。
周りの目が気になるからといって抜いてしまうと、免疫力が低下して体調を崩しやすい体になりかねません。
健康のためにも鼻毛は抜かずに、カットをして整えることをおすすめします。
まずは自分の鼻毛がどのくらい伸びているのかチェックし、処理方法を考えてみてください。